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うちゅう × ノースパーク「うちゅうフー!」を飲んでみた
DDH(ダブルドライホップ)という魔法の言葉に心躍らせるビールファンは少なくありません。そしてそこに「うちゅうブルーイング」と「ノースパーク・ビアカンパニー」の名前が並んでいれば、もはや説明不要の期待値です。
今回手にしたのは、両者が手を取り生み出した「うちゅうフー!」。スタイルはDDH West Coast DIPA(ダブルIPA)で、柑橘と松の香りが飛び交うアロマティックな一杯です。
クラフトビールの可能性が宇宙規模に広がっていることを、まさに体感させてくれるビール。以下ではその魅力を、じっくり味わっていきます。
🗂 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
スタイル | DDH West Coast ダブルIPA |
アルコール度数 | 8.0% |
色合い | 淡く霞んだゴールド |
特徴 | ジューシーなホップ香、シャープな苦味、クリーンな飲み口 |
醸造元 | うちゅうブルーイング × North Park Beer Company(アメリカ・サンディエゴ) |
所在地 | 山梨県北杜市(うちゅうブルーイング) |
光の粒子が踊るような液色に魅せられて

グラスに注ぐと、やや霞んだ淡いゴールド。濁りは抑えめながら、液体の中に光を抱いているような透明感があります。West Coastスタイルらしいクリア感と、DDHらしいボリュームのある香りの予感を同時に感じさせます。
泡立ちはきめ細かく、厚すぎず、すっと引いていくバランスの良い印象。
見た目だけでも「うちゅうフー!」というネーミングの勢いが伝わってくる、そんな第一印象でした。
ホップが宇宙からやってきたのかと思うほどの香り
香りを鼻に近づけると、一瞬でホップの世界に引き込まれます。ジューシーなグレープフルーツ、ピーチ、パッションフルーツといったトロピカルフルーツ系の香りに、シトラスピールのビターな爽快感。
そこに加わる松のようなウッディさが全体を引き締め、アメリカンなWest Coastらしさを際立たせています。
一言でいえば「華やかで、奥深く、整っている」。ホップの香りだけでこんなに満足感を得られるビールは、なかなかありません。
味の軸は苦味と果実感、そのバランスの妙
口に含むと、まず広がるのはしっかりとした苦味。それでいて舌の上を滑るように甘みも感じられ、グレープフルーツの皮のようなビター&スイートなテイストが印象的です。
中盤にはマンゴーやライチのようなジューシー感、そして後半にかけてはシャープな苦味がきっちり締めてくれます。
度数は8.0%と高めですが、アルコールの強さをあまり感じさせず、非常にクリーンで飲みやすい仕上がりです。
DDHらしい濃厚なアロマと、West Coast DIPAらしいキレと苦味。このスタイルのファンにはたまらないバランスです。
この宇宙感、どんな料理と合わせる?
「うちゅうフー!」の持つパワフルさと苦味を活かすなら、濃いめの料理が好相性。特に以下のようなペアリングをおすすめします。
- スパイシーチキン(タンドリーチキンやチリソース炒め)
- グリルしたラムやビーフの赤身
- ガーリックシュリンプ
- パクチーを使ったエスニック系料理
- チェダーやブルーチーズ系の強めのチーズ
ホップの華やかさと料理のインパクトがぶつかり合いながら調和していく…そんな“宇宙的融合”を楽しめます。
⭐ 星評価(黄色の星とコメント付き)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
見た目 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | 霞んだゴールドの液色にホップの期待感がにじむ、見た目から引き込まれる美しさ。 |
香り | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | グレープフルーツや松、トロピカルフルーツの華やかさが一気に広がる極上のアロマ体験。 |
味わい | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | シャープな苦味とジューシーな甘みが絶妙に融合。やや苦味が強めだがバランス良好。 |
喉ごし | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | アルコール8.0%とは思えないクリーンさ。後味もドライで引き締まっている。 |
総合評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ホップ好きなら間違いなく満足。宇宙規模の完成度とコラボの意義を感じる特別な一杯。 |
この一杯が放つ、ホップと創造性のエネルギー
「うちゅうブルーイング」も「ノースパーク」も、それぞれのスタイルと哲学を貫いてきたブルワリー。その両者が生み出した「うちゅうフー!」は、奇をてらうのではなく、あくまで“本気”の一杯。
ホップの使い方、苦味の設計、飲みごたえと香りのバランス。どこを切り取っても隙がない、完成度の高いDDH West Coast DIPAでした。
まさに“コラボレーション”の真価が発揮されたビールと言えるでしょう。
銘柄の名に恥じない、宇宙レベルのIPAを体験して
クラフトビールの面白さは、「ただ飲む」だけではなく、その背景や哲学、挑戦に触れることだと感じさせてくれる一本でした。
「うちゅうフー!」を手にしたら、ぜひグラスに注ぎ、じっくり香りを感じ、ゆっくり味わってみてください。
ホップが宇宙を駆け抜け、グラスの中で爆発するような体験が待っています。
次の1本に向けて、またビールの旅は続きます。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから、適量を守って楽しみましょう。
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