※当ブログでは20歳以上の方を対象に、適切な飲酒の楽しみ方を紹介しています。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
Taihu IPAを飲んでみた
台湾・台北に拠点を構えるTaihu Brewing(タイフー・ブリューイング)。
その代表的な銘柄のひとつである「Taihu IPA」は、南国らしいトロピカルな香りと、やわらかな飲み心地が魅力のIPAです。
IPAというと「苦くてガツンと来る」イメージを持っている人も多いかもしれませんが、このTaihu IPAはどこか穏やかで、香りの立ち方や味の丸みがとても印象的でした。
ここでは、実際に飲んでみた体験をもとに、ビールの見た目・香り・味・相性の良い料理などを丁寧に紹介していきます。
基本情報
- スタイル:
IPA - アルコール度数:
約6.0% - 色合い:
やや濁りのあるゴールド〜アンバー - 特徴:
トロピカルフルーツを思わせる香りと、丸みを帯びた苦味。果実感のあるやさしいIPAで、飲み口が非常にスムーズ。台湾らしい湿度や食文化にもよく合うバランスの良さが魅力。 - 醸造元:
Taihu Brewing(タイフー・ブリューイング) - 所在地:
台湾・台北市
霞がかった夕暮れのように美しく

グラスに注いだ瞬間、やや濁りのあるゴールド〜アンバーの液色が広がります。
透明感は控えめで、うっすらとした霞がかった見た目が、まるで南国の夕暮れを閉じ込めたような印象。
泡立ちはきめ細やかで、厚みはそこそこですが、グラスの内側にしっとりと残る泡の跡がとても美しい。
クラフトビールらしい手作り感を、見た目からもしっかり感じられるビールです。
果実の香りがグラスから立ちのぼる
鼻を近づけると、トロピカルフルーツを思わせる香りがふわっと立ち上がります。
マンゴー、パッションフルーツ、グアバ、そしてほのかに柑橘の皮のようなビターなアロマ。
まさに「南国らしさ」をそのまま閉じ込めたような、ジューシーで明るい香りです。
それでいて、ホップの尖った印象やアルコールの強さはあまり感じられません。
IPA特有の刺激的な香りではなく、どこか穏やかで落ち着きのある香り立ち。
グラスを回しながらゆっくり楽しみたくなるような、バランスのとれたアロマです。
フルーティでまろやか、それでもIPAらしく
口に含むと、香りから想像した通りのトロピカルな甘みと、軽やかな苦味が広がります。
ホップの苦味は主張しすぎず、果実のようなジューシーさとバランス良く調和。
ほんのりとした麦の甘みも感じられ、味わいに奥行きがあります。
炭酸は強すぎず弱すぎず、口当たりはなめらかで優しい印象。
後味にはグレープフルーツのようなビターさが残り、全体を引き締めてくれます。
「IPAはちょっと苦手…」という人にも試してみてほしい、そんな飲みやすさと親しみやすさがあります。
アジア料理と相性抜群
Taihu IPAのフルーティな香りとやわらかな苦味は、アジア系の料理と抜群の相性を見せてくれます。
とくに香草やスパイスを使った料理、油を使った濃いめの味付けの料理とは好相性です。
おすすめのペアリングリスト:
- 魯肉飯(ルーローハン):八角の香りと甘辛いタレが、IPAの香りと調和
- タイ風ガパオライス:バジルとナンプラーの香りに果実感がマッチ
- パクチー入りの生春巻き:ハーブの香りがIPAのアロマを引き立てる
- 唐揚げ(塩レモン):脂っこさをIPAの苦味が心地よくリセット
- 焼き鳥(サテ風):ピーナッツソースの甘辛さと絶妙な相乗効果
このビールを片手に、台湾や東南アジアの屋台料理を楽しむ…そんなシーンが自然と想像できる味わいです。
【星評価】南国感あふれる優しい飲み心地!Taihu IPAの魅力
項目 | 評価 | コメント |
見た目 | ⭐⭐⭐⭐☆(4.0) | やや濁りのあるアンバー色。霞がかった外観が南国の夕暮れを思わせる。泡立ちも美しく、クラフト感あり。 |
香り | ⭐⭐⭐⭐⭐(5.0) | マンゴーやパッションフルーツのようなトロピカルな香りが広がる。奥行きのあるアロマで飲む前から満足感。 |
味わい | ⭐⭐⭐⭐☆(4.5) | フルーティーでジューシーな甘みと、穏やかな苦味のバランスが秀逸。麦の甘みも感じられる。 |
喉ごし | ⭐⭐⭐⭐☆(4.5) | 炭酸は控えめでまろやか。軽やかな飲み口でスムーズに楽しめる。 |
総合評価 | ⭐⭐⭐⭐☆(4.5) | 香り・味ともにバランスが良く、IPA初心者にもおすすめ。南国の空気を感じさせる一本。 |
穏やかで香り高い、台湾発のIPA――総評
Taihu IPAは、クラフトビールとしての個性を持ちつつも、非常に飲みやすいバランスの取れたIPAです。
ホップの香りはしっかりと主張しながらも、全体にやさしさがあり、リラックスした時間にぴったり。
台湾という土地柄が、その味わいや雰囲気にも反映されているように感じます。
喉を潤すというより、香りと味わいをじっくり楽しむタイプのIPA。
日常の中にふっと入り込んでくる、優しいクラフトビールの一つです。
この一杯が連れてくる、旅の余韻――最後に
ビールは、単なる飲み物ではなく、その土地の空気や文化、記憶までをも運んできてくれます。
Taihu IPAを飲んでいると、どこか台湾の温かさや夜市のにぎわい、湿った風の感触までがよみがえるようでした。
苦味で驚かせるIPAではなく、じんわりと染み込んでくるようなIPA。
ビールが持つ懐の深さと、アジアらしい繊細な感性が融合した1本だと感じます。
旅行好きな人、クラフトビール初心者の人、南国の空気に惹かれる人。
そんな誰かの手元に、このTaihu IPAが届くことを願って、この記事を締めくくりたいと思います。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから、適量を守って楽しみましょう。
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