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DHC ゴールデンマイスター〈無濾過〉を飲んでみた
ピルスナーといえば、淡色のクリアなビールに華やかなホップの香り、そしてシャープな苦味とキレのある喉ごし。だが今回手にした「DHC ゴールデンマイスター〈無濾過〉」は、そのピルスナーの王道に“無濾過”というひと味を加えた一本だ。
“無濾過”とは、製造工程でろ過を行わずに仕上げるスタイルのこと。酵母や旨み成分がそのまま残るため、ピルスナーの爽快さにプラスして、まろやかなコクや深みが味わえるのが魅力だ。
DHCというと化粧品や健康食品のイメージが強いが、実は御殿場の美しい水を活かして本格的なクラフトビールも造っている。しかも、かなり真面目に。
✅ 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
スタイル | ピルスナー(無濾過) |
アルコール度数 | 5.0% |
色合い | 淡い濁りのある黄金色 |
特徴 | 麦芽の甘みと酵母のコクが残る、まろやかな無濾過ピルスナー |
醸造元 | 株式会社DHCビール |
所在地 | 静岡県御殿場市 |
見た目に表れる“無濾過”の個性

グラスに注いでまず目を引くのは、そのわずかな濁り。ピルスナーにしてはやや霞んだ、明るい黄金色だ。泡立ちは細かくてクリーミー。ビールの表面にふんわりと広がり、しっかりと持続する。
その濁りが「手作り感」や「ナチュラルな印象」を与えてくれる。無濾過ビールならではのこの外観に、期待感が自然と高まる。
香りは控えめ、でも奥行きがある
ピルスナーらしい爽やかなホップの香りは、思ったより穏やか。派手に香りが立つというよりは、ふんわりと麦芽の甘みと酵母由来の香ばしさが感じられる。
全体的に上品で落ち着いた香り立ち。華やかさを追求したアロマ系ピルスナーとは一線を画し、“香りすぎない”というのが、このビールの魅力でもある。
飲み口はなめらか、コクとキレの絶妙な両立
一口目は「おっ、やさしい」と思わせるやわらかな口当たり。ピルスナーらしいシャープさは持ちつつも、無濾過ならではのまろやかさがその輪郭をやわらげている。
麦芽の旨みがじんわり広がり、酵母のコクも感じられる。けれど、重すぎることはなく、あくまで“爽快感”をベースにしているのが印象的。
そして後味にはしっかりとキレがある。このギャップが心地よく、気づけばグラスが空いていた。
ペアリングにも応用が効く、食中酒タイプ
無濾過ながらピルスナーの軽やかさを残しているため、幅広い料理と相性が良い。どちらかといえば“合わせる”より“寄り添う”タイプのビール。
相性の良いペアリング例:
- 揚げ出し豆腐
- 鰤の塩焼き
- アスパラのベーコン巻き
- さっぱり系の焼き鳥(塩)
- ポテトチップス(うすしお)
特に塩気のある和食や、油っぽい料理と合わせると、キレとコクが絶妙に引き立つ。冷蔵庫に1本あれば、どんな夕食にもすっと馴染む万能さがある。
⭐ 星評価(黄色の星+コメント付き)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
見た目 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 無濾過らしいやわらかな濁りが印象的。泡もきめ細かく、丁寧な仕上がりを感じる。 |
香り | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 穏やかなホップ香と麦芽の甘み。主張しすぎない奥ゆかしいバランスが心地よい。 |
味わい | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | やさしいコクとまろやかな口当たり。ピルスナーらしさと個性のバランスが秀逸。 |
喉ごし | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | 炭酸は細かく滑らかで、無濾過ながらも非常にスムーズ。爽快感も十分。 |
総合評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 日常に寄り添う、じんわり旨い無濾過ピルスナー。クラフト初心者にもおすすめ。 |
DHCのクラフトビールに思わずうなる
最初は正直、DHCがビール?という気持ちがどこかにあった。でも飲んでみれば、それはすぐに払拭された。
御殿場のきれいな水、こだわり抜いた麦芽とホップ、そして丁寧な無濾過製法。そのどれもが真摯で、“本物のピルスナー”を追求する姿勢が伝わってくる。
大手メーカーのクリアなピルスナーとは違い、まるで職人が手掛けたような優しさと厚みがある。シンプルな中にも確かな技術が光る、そんな一本だ。
しみじみと味わいたい、まろやか系ピルスナー
DHC ゴールデンマイスター〈無濾過〉は、「ピルスナー=軽快でキレが命」というイメージに、あたたかみと奥行きを与えてくれるビールだった。
冷蔵庫から取り出してすぐキュッと飲むのもいいけれど、少しだけ温度が上がってからの複雑な味わいもたまらない。無濾過の旨みがじんわりと沁みてくる。
ガツンとした個性ではなく、“しっかりとした日常”を支えるタイプのビール。今日もおつかれさま、と言ってくれるようなやさしさが詰まった一本だった。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから、適量を守って楽しみましょう。
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