一目惚れの余韻、ビールと音楽と――Passific Brewing「HARE」

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茅ヶ崎のクラフトブルワリー「Passific Brewing（パシフィックブルーイング）」が生み出した「HARE」は、ただのIPAではない。
ラベルには、フェスのステージで踊る2人のキャラクター。音楽と光、心が弾む時間の中で生まれる“ヒトメボレ”のような瞬間を描き出す。
このビールは、「ヒトメボレIPA」というネーミングの通り、最初の一口で思わず心を奪われてしまうような魅力を持っている。

今回は、そんなHAREを週末の午後、自宅のベランダで音楽を流しながらじっくり味わってみた。

✅ 基本情報
踊るような色彩に心も弾む
トロピカルとシトラスがステージに躍り出す
恋に落ちるように、あっという間に飲み干す
音楽とのペアリングは相性抜群
⭐️ 星評価
心を奪うその瞬間を、もう一度
今日という日が、少しだけ特別になる

✅ 基本情報

項目	内容
スタイル	ヒトメボレIPA（トロピカル＆モダンなIPAスタイル）
アルコール度数	５.５%
色合い	霞がかったオレンジゴールド
特徴	トロピカルフルーツのアロマとスムーズな飲み口、程よい苦味
醸造元	Passific Brewing（パシフィックブルーイング）
所在地	神奈川県茅ヶ崎市

踊るような色彩に心も弾む

グラスに注ぐと、明るいオレンジゴールド。透明感がありつつも、やや霞んだその液色は、まるで夕暮れ時の空。
グラスの内側に残る薄い泡の輪が、美しさを引き立てる。陽光を受けるたび、色が揺らめき、ラベルのキャラクターが踊る姿とリンクするようだ。

トロピカルとシトラスがステージに躍り出す

香りを嗅いだ瞬間、パッションフルーツ、マンゴー、グァバといったトロピカルな果実が一気に舞い上がる。
その奥からグレープフルーツやライムのような柑橘の爽やかさが追いかけてきて、まるで音楽が重なっていくような華やかさがある。
ホップの存在感は強いが、攻撃的ではなく、包み込むような優しさを感じる。

恋に落ちるように、あっという間に飲み干す

口に含むと、まずジューシーな果実の甘みが広がり、すぐに爽快な苦味と入れ替わる。
ミディアムボディでありながら、飲み口は軽やか。苦味も余韻として心地よく残り、次の一口をすぐに誘ってくる。
まさに、ヒトメボレのように心を掴んで離さないIPAだ。

音楽とのペアリングは相性抜群

このHAREは、音楽と一緒に楽しむのが最高に似合う。
特におすすめしたいのは、シティポップやファンク、インディーロック。軽快でグルーヴィーな音と、ビールのトロピカルな個性が見事に調和する。
ペアリングとしては、甘辛のタレを使った焼き鳥や、ハワイアンピザ、唐揚げレモン添えなどが相性抜群。
音と食がそろえば、ベランダがあっという間に小さなフェス空間になる。

⭐️ 星評価

項目	評価	コメント
見た目	⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️	ラベルのポップさと中身の美しいオレンジゴールドが絶妙にマッチしている。
香り	⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️	パッションフルーツ、グァバ、柑橘の重奏が華やかで、まるで夏フェスのような香り。
味わい	⭐️⭐️⭐️⭐️☆	トロピカルな甘みと心地よい苦味のバランスが秀逸。軽やかで飲み飽きない。
喉ごし	⭐️⭐️⭐️⭐️☆	スムーズな口当たりで、余韻にほんのり苦味が残り、次の一口が待ち遠しくなる。
総合評価	⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️	見た目・香り・味の三拍子がそろった、まさに「ヒトメボレ」級のIPA。

心を奪うその瞬間を、もう一度

HAREは、ラベルの可愛らしいキャラクターやネーミングから“キャッチー”な印象を受けるが、実際の味わいは非常に完成度が高く、ホップの香りと苦味のバランスも抜群。
クラフトビールを飲み慣れた人にも、初心者にも、どちらにも寄り添うような優しい設計だ。
ラベルが示すように、何気ない日常に突然現れる“ヒトメボレ”のような感覚。それを体験させてくれる一杯だった。